
木原洋美
第57回
ずっとアルツハイマー型認知症の治療を受けていた父親が急変し、近所の公立病院に緊急搬送された際、脳神経外科から「アルツハイマー型認知症ではない」と告げられた妻はショックを受ける。

今夏の暑さは“異常”といえるほどであり、熱中症対策が叫ばれている。ところで、熱中症によく似た症状を示す「怖い病気」があることをご存じだろうか。この暑さの中、医師も先入観から“熱中症”と誤診しやすいので、注意が必要だ。

暑い日が続き、熱中症で救急搬送される人も増えている。こうした熱中症患者の約半数は温度や湿度に対する感覚が鈍くなっている高齢者であり、熱中症対策には、単なる呼びかけではなく、ちょっとした工夫も必要だ。

第56回
「若い頃はきれいだったでしょう」と“褒め言葉”のつもりで年中、言われる妻は、内心ではムッとして不愉快に感じている。こうした“エイジハラスメント”は男性だけでなく、若い女性もつい言ってしまいがちである。

地震や水害など日本は自然災害が多い。被災によって自宅での生活が困難な場合、避難所暮らしを強いられることになるが、その場合、「愛するペットをどうすべきか」という難問が立ちはだかる。

第55回
窓から風にのり、ツーンと鼻につく、たばこの臭いが入り込んできて、奈々さんは軽く咳き込んだ。マンションのベランダのどこかで、誰かがたばこを吸っているようだ。奈々さんは一気に不機嫌になり、窓を閉め、エアコンをつけた。

第54回
幼い長男が自宅で転倒して脳に損傷を受ける事故があり、妻は気が動転して悲しんでいると、児童相談所が調査に来ました。虐待によって「乳幼児揺さぶられっこ症候群」(SBS)を引き起こしたと疑われたのです。

第53回
突然の膝の痛みで受診した妻の病名は「変形性膝関節症」。医師は、テレビで盛んに宣伝されるサプリメントはそれほど有効ではなく、人工関節を入れる手術も「最後の手段」であると告げる。妻が選んだ治療法とは。

第52回
逆流性食道炎の疑いで消化器内科に検査入院中だった妻は、この先の入院生活を想い、うんざりした顔で天井を見上げた。 (病気なんて見つかるはずない。だって私、そんな病気じゃないもん)。

日本人の国民食、カレーライス。そのルーツが海軍であり、明治時代から食されるようになったことは結構知られているが、脚気予防のための健康食として、一人の海軍軍医が考案した事実は、案外知られていない。

熱中症といえば、真夏の症状と考えていないだろうか。5月でも真夏のような暑い日があり、体も暑さに順応していないのでリスクが高い。厚労省は昨年に続き、今年も5月から熱中症予防キャンペーンを実施している。

法医学といえば、遺体の解剖を行って死因を決定する学問だと思う人も多い。しかし実際には、法律に関しての医学的諸問題を広く扱うもので、医学的に公正に判断を行うための学問であり、生きている人間も含まれる。

尿漏れの原因は老化のほかに、脳卒中、心筋梗塞などさまざま。再生医療をはじめ最先端技術を用いた治療法の開発もチャレンジされつつある。尿漏れに悩む患者にとって朗報となる日は近いかもしれない。

第51回
各メディアが紹介する理想的な母親(妻)像、「ちゃんとやれている」同世代ママのSNSを見ては、その「リア充感」に焦り、プレッシャーを感じる「母ギャップ」や「いい母プレッシャー」に悩んでいる人は多い。

第50回
加齢による歯の劣化に拍車をかけるのが、「食いしばり」。これによってひびが入ると、歯にしみる、かむと痛いといった症状のほか、さまざまな症状が出て、虫歯のリスクも高まる。

第49回
医療機関を受診した妻は医師からある“性病”に感染していることを告げられ、きょとんとしてしまった。それもそのはず、妻は夫との“夜の生活”も浮気も皆無。まったく“心当たり”がないからである。その病気とは。

年齢が50歳を過ぎれば、脳卒中や心臓病で突然死してしまうリスクが高くなる。特に高血圧の人はそのリスクが高い。普段は元気だからと言って油断ならない。その実態などについて、常喜眞理・常喜医院院長に聞いた。

第48回
48歳の妻はまあまあの健康体だが、10代から頃から常に便秘症だった。ある夜の夕食時、冷えたビールを飲み干すと、急に気持ち悪くなり、吐き気に襲われた。耐えているうちに、今度はお腹が痛くなってきた。

第47回
健康診断を理由に、年に1ヵ月だけでも節制する妻は、肝機能の数値が悪かったことに衝撃を受ける。「脂肪肝の疑い」があったのだ。肥満体ではない妻はどうして脂肪肝になったのか。それには意外な理由があった。

東北大学が中心となり、東日本大震災被災地の復興に取り組むために作られた『東北大学 東北メディカル・メガバンク機構』。これは、震災直後の現場で奮闘する医療関係者たちの思いから、誕生したものだった。
