「お風呂で唱えるだけで算数力がアップ！
『お経式暗算法』ミラクルシート」を使うと、
なぜ効果的なのか？

久保田 競
（Kisou Kubota）京都大学名誉教授、医学博士。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。1932年、大阪生まれ。著書に、『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』『あなたの脳が9割変わる！ 超「朝活」法』（以上、ダイヤモンド社）などベスト＆ロングセラー多数

 さあ、身体を洗い終えたら、「お経式暗算法」の始まりです。
 これは、リビングルームや子ども部屋でもできますが、親子の声が響き合うお風呂でやると、学習効果が一段と増します。
 
 お風呂だと、正しく答えられているか、すぐにわかります。
 
 脳科学的に言うと、お風呂での学習がなによりも効果的なのは、肌と肌の触れ合いで働く「Ｃ線維カレス系システム」を機能させて、母子ともに気持ちよい状態で唱えるからです。
 
 お風呂の中で楽しく遊びながら、小学1年修了時の算数力の基本が身につく。
 こんないいことはありません。
 
 ぜひ、本書巻末特典にある「お風呂で唱えるだけで算数力がアップ！『お経式暗算法』ミラクルシート」で、お湯につけてお風呂の壁に貼ってみてください。
 
 オモテ面に「ひとケタのたし算」、ウラ面に「ひとケタのひき算」があります。
 
 これは脳科学の権威・久保田競が考案したもので、本邦初公開のものです。
「ひとケタのたし算・ひき算」を声に出して読むだけで、「ゼロの概念」が自然と身につくとシートになっています。
 ぜひ遊びながら賢くなってください。
 
 用意はできましたか？
 
 本書142ページ以降の要領で、まずは「ひとケタのたし算」、それができたら150ページ以降の「ひとケタのひき算」を、それぞれ1行ずつていねいに、親子で声に出して読んでいきます。
 
 お子さんが数字を覚えていない場合は、指や棒でその数字を指し示し、その都度、お母さん、お父さんが、読み上げ、声に出してみてください。
「お経式暗算法」をこなしていくと、徐々にムダなカウンティング行動が減ってきます。
 
 かなりマスターしてきたな、と見通しが立ったところで、「○たす×」「○ひく×」の「たす」と「ひく」は唱えずに、「○」や「×」の数字だけの「お経式暗算法」にしてもＯＫです。
 こうやって、数字だけ早く言えるほうが、前頭前野がよく働くようになるからです。