効率的かつ素早くに仕事を進めるために、部下への指示や連絡はすべてメールでおこなっているという上司は多い。しかし、これが思わぬ「非効率」を生み出している可能性が高い。なぜだろうか。
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上司と部下、
悪いのはどっち?
ビジネスシーンのデジタル化を加速させたのはメールです。
今やあまりになじみすぎて、デジタルという意識すらありませんが、プレイングマネジャーたるもの、便利だからといって深く考えずにメールを使うと、人を動かして結果を出すどころか、部下をあらぬ方向に暴走させることになります。
プレイングマネジャーにとって、メールは諸刃の剣なのです。
「○○のプラン、月曜までにやっておくようにメールしたよね?できていないってどういうことかな?」
自分も忙しいからと、メールを送っただけで指示がすんだつもりになっていた上司が、うっかりメールを見逃していた部下を叱る。今の時代だからこそのシーンでしょう。
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多忙なプレイングマネジャーの方の中には、業務効率化のために「連絡はすべてメールでおこなっている」という人も多いと思います。
しかし、本当にそれだけで、自分の仕事が完遂したといえるでしょうか。
先ほどのメールで指示のケースでいえば、どちらに非があるのかといえば、上司のほうではないでしょうか。部下が「指示した仕事をやり遂げる」までが上司の責務。そのために必要なのは「情報伝達」の「達」まで確認すること。その視点において、メールの送りっぱなしは「情報伝」まででストップした行為。部下に「達して」いない。つまり、上司の仕事は終わっていないということなのです。
上司の仕事は、部下がその仕事をやり遂げてはじめて完遂したといえます。だとすれば、メールを送っても部下が指示どおりに動いていなければ、フォローをする必要があるのです。