メールをプリントアウトして
対面でフォロー

 例えば全員に送った指示メールをプリントアウトして、チームミーティングの際に配布する。
 絶対に読み間違えてほしくないところにはピンクのマーカーを引き、さらに補足のメモもつける。部下一人ひとりの表情を読み取り、全員が腹落ちできているか確認しながら説明する……このようなことを、私は実践していました。
 また指示を読み間違えて解釈しがちな部下には、一対一で確認ミーティングも行いました。

「だったら最初からミーティングだけすればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、記録に残らないミーティングでは「言った・言わない」のトラブルが起こる可能性もあります。そんなとき、メールは「ログを残す」手段となるのです。

 もちろん、メールを送るだけで解決するコミュニケーションもあります。迅速・複数・確実に届ける観点で、メールの利便性は欠かせません。
 大切なのは、上司としてデジタル・コミュニケーションのメリットとデメリットを理解していることです。
 そして状況に応じてデジタル+アナログを使い分け、二段構えのコミュニケーションができるような意識とスキルを身につけること。目指すはデジタルとアナログのハイブリッドマネジメントなのです。