めくりで「ワクワク感」をつなぎとめる
情報番組から学べることは「つかみの技術」だけではありません。
『モーニングショー』(テレビ朝日)や、みのもんたさんがかつて司会をされていた『朝ズバッ!』(TBS)など、朝の情報番組で多用される「めくり」という手法もおおいに参考にさせていただきました。
「めくり」とは、大きなボードのところどころが隠されていて、司会者がめくっていくと答えがわかるというしかけ。皆さんもお馴染みの工夫だと思います。司会者は、めくりの中に何が隠されているのか視聴者に興味を持たせつつ、たっぷりと時間をかけて説明をして、ここぞのタイミングでめくっていくわけです。
つまり、「初めからすべて見せない」「期待を持たせつつ、見せない」ことで興味を喚起して、ひとつずつめくっていくことで「なるほど!」「そういうことか!」と腹落ちしてもらいつつ、次のめくりに対する期待感を高めるわけです。これは、視聴者の興味を惹きつけ続けるうえで、非常に有効な手法なのです。
ところが、ビジネス・プレゼンでは、次のスライドのように、すべてを最初に見せてしまうケースをよく目にします。しかし、それでは、プレゼンを見る人は、話を聞かずに全部に目を通してしまいます。いわば「タネ明かし」をしてしまっているのと同じですから、その時点でプレゼンに対する興味を失い、集中して話を聞いてもらえなくなってしまうのです。
だから、このような場合には、次のスライドのように「めくり」を活用すべきです。
このようなひと工夫をするだけで、プレゼンに対する反応はグッとポジティブなものに変わってくるのです。11月2日に開催する「ダイヤモンド社プレミアム白熱講座」では、さらに詳しくご説明したいと思います。