シリコンバレー、戦略コンサル他、世界の最前線で、超一流は何をしているのか?
答えは「Bullet Points(ブレットポイント)」と呼ばれる“箇条書き”によるコミュニケーション。
箇条書きは、英語や会計、そしてロジカルシンキングと同じくらい世界的に求められているスキルなのだ。メール、プレゼン、企画書・報告書、議事録。あらゆるシーンで活用されている。最新刊『超・箇条書き』の著者、杉野氏にその詳細を語ってもらう。

世界共通の
コミュニケーションスキルとは?
今日は『超・箇条書き』のテクニックの1つ、「ガバニング」を紹介したい。

例えば、伝えたいポイントが3つあるときに、先に「ポイントは3つ」と宣言してから紹介することがある。その「ポイントは3つ」と宣言するのが、ガバニングである。
最初にポイントの数を宣言することで、相手の頭の中に「これから伝えられること」を受け止める引き出しができる。
その引き出しによって、情報処理が楽になり、相手は伝えられることの全体像をすぐ理解できるようになるのだ。
ガバニングをつくることはとても簡単だ。そしてガバニングは、世界共通で通じる技術といえる。
ガバニングは箇条書きだけではなく、スピーチなどのあらゆるコミュニケーションにおいて、世界中で使われている。
アップル創業者であり、シリコンバレーのレジェンド、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチは有名だ。
「Stay Hungry. Stay Foolish.」というフレーズはテレビでも流れた。これは、卒業式でこれから社会に出ていく学生に向けたものだ。
しかし、このスピーチにおいてガバニングの技術が使われていることはあまり知られていない。
スピーチの冒頭に「3つのことをお話ししたい」と頭出しをするガバニングが使われている。詳しく見てみよう。