それよりも、先物がない東証2部や名証銘柄のほうが安心です。東証2部や名証銘柄は商いが薄く、外国人投資家や大口の機関投資家の参入はありませんので、暴力的な動きは少ないと言えます。

 大証1部と2部があった頃は、定期的に大きく上昇する低位株がたくさんあったのですが、大証がなくなってしまったのがとても残念です。ただ、その後、これらの銘柄は東証2部にほとんど移りましたので、今では東証2部が低位株ファンにとって主戦場になっています。

 2部銘柄には、大口投資家やデイトレーダーなどのプロが参入してこない分、東証1部銘柄に比べると動きがゆるく感じます。

 例えば、決算発表当日、東証1部銘柄は、ネットで内容が開示されると、瞬時に売りか買いかの判断がなされて、一瞬で激しく動きますが、2部銘柄を見ていると、動きが出るまで少し時間がかかります。売りか買いかを判断するのに決算書を必死に読み解いているのでしょうが、まだみんな判断がつかないんだなぁと思うくらい時間がかかります。そう思うと、生き馬の目を抜く株式市場でも、なんだかほっこりした気持ちになってきます。

 また、悪材料が出て、朝一番に寄り付きで成り行き売りだろうと思っても、意外と日本経済新聞のニュースを見ていないのか、前日とそんなに変わらない値段で始まったりしますので、2部市場は明らかに素人が多いのではないでしょうか。勝負するなら、プロのいない市場のほうがやりやすいのは明らかだと言えます。