そんなとき、Xさんは公休日に突然、関節痛とともに8度5分の高熱に襲われた。あわてて病院に行って簡易検査をするとインフルエンザB型の陽性反応がでた。1月中旬、30年ぶりにA型に感染したばかりだったXさんは、1シーズンに2回もインフルエンザにかかるとは思ってもみなかった。

 花粉症を発症してからというもの、のどの痛みで夜中に目が覚めることもある。熟睡感がないのも辛かった。ワクチンを打っていたのにもかかわらず2度もインフルエンザに感染し、家族や社員に迷惑をかけてしまった。これからは自分の健康は自分で守ろうと思ったXさんであった。

のどには花粉などをブロックする役割も!
声が出にくいなど違和感を覚えたら専門医へ

 声と喉の疾患を専門とした東京ボイスクリニック品川耳鼻いんこう科の楠山敏行院長は以下のように語る。

「インフルエンザは1シーズンにA型とB型の両方に感染する方もいらっしゃいます。喉は声を出すという機能のほか、菌やウイルス、アレルゲンになる花粉などの異物が体内に入ってこないようにブロックする役割があります。のどが乾燥しているとこのブロック機能が十分に働きません。

 声が出にくい、のどに違和感がある、乾燥を強く感じる、のどの痛みが続くときなどは、専門医へ相談にお越しください。また、花粉症は発症した年に症状を強く感じるようなので、早めの受診をおすすめします」

取材を終えて

 気象と人間の健康は密接につながっています。のどの乾燥と花粉飛散予報のサイトをメーカーと共同開発した株式会社ウェザーマップ代表 気象予報士の森田正光氏も「花粉は雨が降った翌日に多く飛散します。また雨の降った翌日は大気も乾燥しやすいので注意が必要」と語っていました。

 私自身は日ごろから、気管支炎や肺炎が怖いのでのどの乾燥に注意するようにしています。みなさんも健康のため、日々の天気予報に気を配る習慣をつけるとよいでしょう。

(医療ジャーナリスト J&Tプランニング 財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所代表市川純子)