「選択の自由」は、どちらを選ばれてもいい選択肢を出し、AかBかどちらがいい?と聞く技術
「デザートに、フルーツタルトとマンゴーアイスがあります。
どちらかいかがですか?」
「選択の自由」は、どちらを選ばれてもいい選択肢を出し、AかBかどちらがいい?と聞く技術です。
舞のように「デザートはいかがでしょうか?」とストレートに伝えると、「いらない」と返されてしまう恐れがあります。
しかし、「フルーツタルトとマンゴーアイス、どちらかいかがですか?」と2つを提示すると、「デザートを頼むか、頼まないか」という思考から、「フルーツタルトとマンゴーアイス、どちらを選ぼうか」という思考に切り替わります。
他人からのお願いに対して「イエス」と言うとき、人は「決断」をしなくてはなりません。しかし、誰しも決断には慎重になるもの。たとえそのお願いが自身にメリットのあるものであっても、「イエス」と言わないことさえあります。それぐらい、人は「決断」が得意ではないのです。
一方で、人は2つ選択肢があるときの「比較」が得意です。「あちらより、こちらのほうがいい」と、気軽に言うことができます。実は比較すること自体では決断ではないのですが、「こちらがいい」と言ってしまうと、頭の中でそれを決断したかのように錯覚してしまう。その心理を利用するのがこの、「選択の自由」です。
「選択の自由」は、この例だけではなく、私たちの日常生活で非常に役立ちます。