バレンタインデー禁止令について「良いと思う」と回答した人にお聞きします。なぜそう思いますか?自分の考えに一番近いものを選んでください
日本法規情報株式会社調べ
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 で、このバレンタインデー禁止令について「いいと思う」と回答した理由を見てみると、「会社には必要ないと思うから」という、そもそも論的な立場の人も21%いるが、そんな人々を大きく上回る最大派閥が、「あげる、お返しをするのが面倒だと思うから」という“面倒だよ派”。47%と半数に迫る勢いだ。ですよねえ。やっぱ面倒ですよねえ。

 ちなみに私個人としては、“職場でチョコとかもらわなくていいや派”である。私のようなフリーライターが、たまたまバレンタインデーに編集部に顔を出す予定があったとしよう。女性編集者から「こいつ、チョコ欲しさに来たんだろうな」という目を向けられるに違いない。さらにお返しをしなければ、「薄情者」「チョコ泥棒」のそしりを免れない。ちょうどホワイトデーのタイミングで編集部に用事があるとは限らないのに!

バレンタインデーは転換期に
ヘタをすると「チョコハラ」か?

バレンタインデー禁止令について「よくないと思う」と回答した人にお聞きします。なぜそう思いますか?自分の考えに一番近いものを選んでください
日本法規情報株式会社調べ
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 さて、禁止令について「よくないと思う」と答えた人たちの理由を見てみると、「会社のコミュニケーションの場となるから」が34%、「会社が和やかになるから」が18%。こういう意見もまったく理解できないというわけではないが、「チョコ手当」みたいなものが出るならともかく、自発的なチョコの受け渡しをコミュニケーションの場として期待するのは、何だかちょっと納得がいかない。

 最近はモラハラやマタハラなど、「○○ハラ」という言葉がどんどん生まれているが、現在のところ、ネットで「チョコハラ」を検索しても「チョコパラ」(チョコレートパラダイス)という西武・そごうのイベントや、NTTの動画関連技術しか出てこないし、バレンタインハラスメント、略して「バレハラ」を検索しても「ヴァルハラのことですか?」とグーグルにいぶかしがられるだけ。バレンタインデーのチョコは、まだハラスメントとして認知されるに至っていないようだ。

 しかし、日本法規情報株式会社の調査レポートでも「女性が男性にチョコをあげるという慣習から、セクハラ・パワハラなどのハラスメントに近い感情を持つ人も出てきています」とのこと。チョコレートを売る側が考え出した日本独特のバレンタインデーが、制度疲労を起こしているようにも感じられる。

 女性が男性にチョコを渡す日という価値観が急速に風化し、「あれ? 今日、チョコないの?」なんて一言が職場の空気を凍りつかせる。そんな日が来るのも遠くないように思えてならない。

(ライター 唐仁原俊博)