日系メーカーで進む
「モノ造り」への回帰

CRAFTED for LEXUS。ハードウエアのみならず、衣食住にかかわるライフスタイル全体で、レクサスの「モノ造り」と「コト造り」を展開 Photo by Kenji Momota

 こうした「コト造り」重視は、レクサスのような高級車のみならず、日系各メーカーもそれぞれのブランド戦略で取り入れ、さらなるシフトを準備している。

 具体的に言えば、直近の2ヵ月間では、広島市で「マツダ」と、群馬県太田市で「スバル」と、神奈川県内で「日産」と、そして都内で「ホンダ」の商品企画関係者らと意見交換すると、それぞれが「コト造り」の重要性を強調する。

 と同時に、「モノ造り」への原点回帰を口にする。

 つまり、他社製品との差を見出しにくくなっている、ということだ。

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 自動車という移動体は、特に乗用車は、高級車であれ廉価車であれ「コモディティ化」が進んでいるのだ。

 こうした中、「所有から共有」という大潮流が、アメリカのウーバーやリフトといったライドシェアリングを基点に生まれている。

 大量生産・大量消費により、数を売って利益を上げる「n数商売」は、自動車産業界では「そろそろ賞味期限切れ」になるのだろうか。

 北海道の大地で、そんなことを思った。

(ジャーナリスト 桃田健史)