「英単語」は、多く覚えればいいわけではない!
日本人の大人は、だいたい5000語の日本語(単語)を使っているんだ。
5000語っていうとね、そうだな~、「新聞」がひと通り読めるくらいの知識量かな。アメリカ人の大人も同じ。だいたい「5000語の英単語を使っている」んだ。
だからなのか、日本人は、英単語をたくさん知っていればいるほど「英会話が上達して、日本語と同じように流暢に話せるようになる」と思い込んでしまっている。
だからきっと、「英単語中心の学習」を続けてきたんだよね。
でもね~、ちょっと待って。それって大きな勘違いかも。
たとえばビジネスの現場などで、
「業界用語を知らなければ仕事にならないよ~」とか、
「法律用語を知っていなければ契約が結べないよ~」とか、
「英語のマニュアルを読みこなせないと機械が動かせないよ~」
というのであれば、たしかに、「難しくて専門的な英単語」を知っていなきゃいけないと思う。
でもね、この記事を読むキミたちが目指すのは…、
「100%正しくなくてもいいから最短・最速で、ネイティヴと会話を楽しむこと」
なんだ。だから、「コミュニケーションを楽しむため」だったら、5000語も必要ないんだよ。
だって、5歳、6歳くらいの子どもたちは、5000語も言葉を知らないけれど、大人との会話を普通にスラスラ楽しくしゃべれてるじゃん!
5歳、6歳の子どもが知っている単語の数は、せいぜい700語くらい。
難しい単語をたくさん覚え続けるくらいなら「700語を使いこなす」、「700語を使いまわす」ほうが手っ取り早いよね。
「700語の英単語だけ知っていれば十分」と聞くと、「そうなんだ! そんなに少なくていいのか」と僕なんかは思うんだけど、なかには、
「えぇ!! 700語だって多いよ~!」
と感じている人もいるかもしれないね。
でも「700語の英単語」って、そんなに多い数字なのかな~? どうだろ?
700語というのは、要はアメリカの5歳児、6歳児レベル。
日本の学校教育の場合、中学卒業時に約1000語の英単語、高校を出るころには2000語の英単語を学んだことになるので、そう考えれば、そんなに多くはないんじゃないかな?