自分の「得たい目的」を考えてから動く

 気をつけたいポイント2つ目は、「何のために参加するか」を明確にしてから、インターンに参加することである。

 特に6月は「なんとなく」という気持ちでインターンに参加する学生が多い。しかし、それではもったいない。「ここで何を得たいか」という参加目的が見えている学生は、1日であっても多くのものを学んで帰ることができている。

 参加目的を明確にした上で参加した学生は、次のようなことを意識していた。

【長期プログラム参加前の「情報収集」を目的】
「志望企業に対する知識を深める一歩として1dayに参加している。企業理解が深まるため、秋以降に開催される5日間のプログラムに申し込む際の書類や面接の準備がしやすくなる」(青山学院大学 女子)

【仲間作りを目的】
「同じ業界を志望する就活生と早期に出会うことを大切にしている。席が近くなった人に声をかけて、仲良くなっておく。LINEを交換して、定期的に情報交換をしている。早期に動いている就活生は情報感度が高く、お互いに効率よく就活ができる」(明治大学 男子)

【業界研究を目的】
「あらかじめ採用ページに目を通し、採用ページからは分からない質問を準備して挑んだ。人事の方や、社員の方と少しでも話す機会があれば、必ずそれをぶつけて帰るように心がけた」(早稲田大学 男子)

 この目的意識の差が、1日をいかに有益に使えるかの差になっているのが見て取れる。
「ただ参加」するのではなく、この機会を最大限に活かせるように目的意識を持って参加するようにしたい。

 経団連の発表により、ますます盛り上がるであろう1日インターンシップ。
 就活生のみなさんはやみくもに参加するのではなく、「何のために参加するのか」を自問してから挑んでほしい。