6/1の就活サイトのオープンで、いよいよはじまる就職活動。大学3年生にとってはインターンシップの参加が第一歩だ。最近では1日だけのインターン「1day」が増えている。たった1日の参加で得られるものはあるのか。学生がワンデーインターンを有効活用するにはどうすればいいか。キャリアデザインスクール我究館館長、書籍『絶対内定』シリーズ著者の熊谷智宏氏が解説する。
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6月1日、いよいよ就活スタート
6月1日、2019年卒の就職活動生を対象とした「就職ナビサイト」がオープンした。学生は一斉にリクナビやマイナビ、就活ナビといったサイトに登録し、インターンシップ参加に向けた準備を始める。
そんな中、今年の4月、経団連は今まで「5日間以上」を条件としていたインターンシップを「1日でも認める」という方針を正式に発表した。これは、早期から優秀な学生と接点を持ちたい企業が、「5日間以上」だと負担が大きいため、より開催しやすい「1日」の容認を求めた結果といえるだろう。
実際に、経団連加盟企業以外はすでに「1日」の実施を積極的に行っている。リクルートによると、2017年度のインターン開催企業の中で「1日」のプログラムを開催する予定の企業は全体の44.5%で、この2年間で約1.5倍に増えている(株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所『就職白書2017』)。
これは学生のニーズにも応えた形になっている。
「1日」のインターンに参加した就活生は、2017卒では全体の57.7%となっていて、2年前の23.6%から大幅に上昇している。学生にとっても拘束時間が短く、多くの企業と触れる機会をつくれるため、参加しやすい機会になっている。
まさに経団連、企業、学生の三者にとって有益な機会になっていると言える。と言いたいところだが、本当にそうなのだろうか。
これに対して、多少の懸念が残る。
本来、インターンは自身の成長につながる貴重な経験のはずだ。しかし、本来の目的を果たすことができず、結果、就職活動も後悔が残るものになってしまったというケースも多い。
「1日」プログラムに参加する際、学生が注意するべき点はどこにあるのだろうか。