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横棒グラフで
順位やランキングを伝える

 棒グラフには縦棒グラフのほかに横棒グラフがあります。これは縦棒グラフを90度回転させて寝かせたものではありません。同じ属性のものに順位をつけて紹介する場合に利用されます。縦棒グラフとの違いは、並び順を時系列にはしないという点です。つまり、時間軸に関係した項目の比較には向いていません。

 この原則があるので、まずは元のデータが順位のつけられるものかを確認しましょう。そして、Excelで元データの数値の大きい順(大→小の降順)に並べ替えてからグラフを作成します。棒の右端は、右上から左下に向かうラインになるはずです。

 縦軸には比較する項目を並べ、横軸には数値を棒の長さで示します。インターネットの記事でランキングやアンケート結果を紹介するのに多用されています。

 ランキングなら、元データの項目が20個あってもすべてを見せる必要はありません。上位5位とか10位までに絞って表示すればいいでしょう。アンケートの項目は「駅からのアクセスがよい」だったとしても、読む負担を減らすために項目名は「アクセス」とする工夫も必要です。

 目盛り線はなくても、数値データのラベルをつけることで量の大きさは伝わります。ほとんどの横棒グラフでは目盛り線が省略されています。

 横棒グラフの変形として、男女別の人口動態を左右に棒で伸ばした「ピラミッドグラフ」もあります。男女のように必ず2種類の属性に分かれるもので年代が層状になるもの、選挙や医療の調査結果などに用います。

 このグラフは、棒と棒の間隔を詰めて、出っ張った部分とへこんだ項目を面で認識することができます。塗り色の面積でとらえるので、棒の塗り色はグラデーションや網かけなどの効果で薄くせず、ベタ塗りを選びましょう。

ビフォー・アフター!
アンケート結果のグラフには伝え方がある

(毎週火曜日・金曜日に公開予定)