参考書の使い方のポイントは?
――参考書の使い方で、重視していたポイントを教えてください。
東京大学2年生。1996年生まれ。東大輩出者ゼロの無名校でゲームにハマり、落ちこぼれ、学年ビリに。偏差値35の絶望的状況から一念発起して東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で、箸にも棒にもかからず不合格。崖っぷちの状況で「ゲーム式暗記術」を開発し、みるみるうちに偏差値が向上。東大模試第4位になり、奇跡の東大合格をはたす。著書に『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』がある。
西岡 1冊を1回で終わらず繰り返し勉強していました。そして、解けなかったり、難しいと感じたりした問題について、他の参考書でどう解釈しているのかを見ていくことにしていました。「○ページの問題○番」などとメモしておき、別途他の参考書をチェックするのです。
弱点克服のためには、間違えた問題をコピーしてノートに貼り、解説を書き、さらに他の参考書の内容を書き加えていました。東大の入試問題は、それを約50年分やりました。ちなみに、参考書だけでなく、模試でも同じようなノートを作ります。すると、自分だけの弱点克服の参考書ができあがります。
綱島 1冊の参考書を最低3回はこなすべきでしょう。1回目は、あくまでどこができていて、どこができていないのかをチェックするための回。この時は、頭から順番に解いてよいと思いますが、2回目、3回目以降は自分が間違えた問題を繰り返し解く回とします。私は間違えるたびに×印をつけ、自分がどこを間違えやすいのかがわかるようにしていました。こうすることで、入試直前期で時間がないときには×印が3つ以上ついている問題だけを復習するという対策ができます。
――ちなみに、社会人が「勉強しよう」と思った際にお勧めの1冊はありますか。
西岡 ビジネスマンの方にお勧めなのは、『1億人の英文法―すべての日本人に贈る「話すための英文法」』(東進ブックス)です。実践的な英文法が載っているので、受験と離れたところできちんと英文法を勉強したい方にお勧めです。
綱島 私のお勧めは、『16倍速勉強法』(光文社)です。高校1年生のときに読み、勉強の仕方がすごく役立ちました。
――受験生だけでなく、保護者の方や社会人にも役立つお話になりましたね。ありがとうございました!