能力主義のポイント
能力主義では、仕事に必要な「実務能力」と「基礎能力」を評価します。
家族や持ち家があれば自動的にもらえる「家族手当」や「住宅手当」は、持っていない人に不公平になるので廃止。
一方で、本人の能力に応じた手当を支給しています(ただし、本給のカットや降格人事はしない制度)。
●実務能力
……商品知識や経理実務、修理など、職種によって求められる能力のこと
●基礎能力
……「英語力」「PC/ITリテラシー」「対人対応力」の3つの能力のこと
●基礎能力1:「英語による情報収集力」
TOEICのスコアに応じて評価します。
一度、高いスコアを取ったからといって、安心はできません。
800点以上は2年に1回、800点未満は毎年の受験を義務づけていて、スコアに応じて手当は変動します(受験しない場合は、自動的に1ランク下がります)。
年3回までは会社が受験料を負担します。
●基礎能力2:「PC/ITリテラシー」
パソコンや情報技術を使いこなす能力と活用実績を役員会が評価します。
●基礎能力3:「対人対応力」
単なる「性格」とせずに、社内風土づくりに貢献できる能力として評価します。
「この人から買いたい」「この人についていきたい」と思わせるのも大切な能力です。
相手に好印象を与える笑顔を「性格」ととらえると、手当をつけるのは問題ですが、日本レーザーでは、「笑顔は、伸ばすことができる能力」と定義しているので、手当をつけています。