「牛乳パックの裏活用」で
お風呂が楽しい音読空間に

 どんなにすぐれたメソッドであっても、英語は一朝一夕では習得できません。
 月並みですが、大事なのは「続けること」です。
 しかし、言うは易く行うは難し。
 特に保育園児・幼稚園児や小学生はまだまだ遊びたい盛りです。

「ウチの子は飽きっぽくて、すぐに投げ出してしまう」
「すぐ飛びつくけれど、すぐ別のことに気が移る」

――そんな悩みを抱える親御さんも多いでしょう。
 でも子どもは、「何でもかんでもすぐに飽きる」わけではありません。

 たとえば、テレビゲームをしている子どもを見てください。
 放っておくと、ずっと遊んでいませんか。
「やめなさい」と言われてもまだやめない。
 飽きるどころか時間を忘れて熱中している。
 つまり、子ども自身が楽しい、面白いと思えることなら、すぐに習慣になり、何時間でも何日でも続けられるのです。

図1(上)防水の牛乳パックの裏紙に単語を書いてお風呂で楽しく音読(Yくんのお母さん作)
図2(下)小さい文字は読みにくいので、100円ショップでスケッチブックを購入して手書きで拡大。質問は赤ペン、答えは黒ペンと分けて書くと覚えやすい
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 ならば、英語の勉強が子どもたちにとって楽しい習慣だと感じられるようにすればいい。
 そのための工夫や環境づくりこそ、家庭学習で求められる親御さんの大きな役割のひとつなのです。
 私の教室の生徒の家庭でも、いろいろな工夫を凝らしているお母さんがたくさんいます。 

 たとえば…… ・防水加工の牛乳パックの裏に課題を書き写して、お風呂の時間に親子一緒に音読(図1) ・教材をすぐ手に取れるよう、勉強部屋にマグネットボードを設置。読みやすいよう、大きな紙に課題を拡大して書いた手づくり教材を使う(図2)

 それぞれのアイデアで、お子さんに「楽しい」「やりたい」と思わせる工夫をされています。
 共通しているのは、どの親御さんもご自身が楽しみながらやっているということ。それだからこそ、お子さんも「英語は楽しい」と確信するのです。

 そうした家庭のお子さんは着実に英語ができるようになっていきます。