設立されたのは2010年。早稲田大学の創設者大隈重信が佐賀県出身であることからOBらの間に「佐賀に早稲田の系列校を」という気運が生まれたそうで、その念願がかない同大学創立125周年記念事業として開校された。唐津市内にある中高一貫校だ。

 つまり早稲田佐賀は開校から8年目で夏の甲子園出場権を得たことになる。佐賀県大会の参加校数は全国でも9番目に少ない41校ではあるが、夏の全国大会で優勝したことがある佐賀北や佐賀商をはじめ、現広島監督の緒方孝市が出た鳥栖、佐賀学園などの強豪が揃う激戦地区。8年という短期間でここを制する実力をつけたのは、早稲田という名称にひかれて有力選手が集まったことと、中高一貫で基礎から鍛えられたからだろう。

 なお早稲田大学の系列高校は2種類に分けられるようだ。ひとつは早大が運営する「附属校」で早稲田大学高等学院と早稲田大学本庄高等学院(埼玉)がこれに当たる。もうひとつは大学とは別の学校法人が運営する「系属校」で早実、早稲田高校、早稲田摂陵高(大阪)、早稲田佐賀だ。早大の系列高校には学業優先の学校が多く、野球をはじめスポーツでも活躍が目立ったのは早実だけ(早大学院は軟式野球では全国レベル)だったが、これに早稲田佐賀が加わったわけだ。

圧倒的な存在感を誇る
日本大学と東海大学

 甲子園大会には大学の系列校が出場することが多い。今大会も北海(南北海道)、盛岡大付(岩手)、日大山形、土浦日大(茨城)、二松学舎大付(東東京)、東海大菅生(西東京)、山梨学院大付、中京大中京(愛知)、大垣日大(岐阜)、神戸国際大付(兵庫)、天理(奈良)に早稲田佐賀が出場する。

 甲子園での最多優勝回数11回(夏7回、春4回)を誇る中京大中京をはじめ古豪やかつて強かった高校には、後から大学の系列になるところも少なくない。中京大中京は中京商業から中京高校と名前を変え、1995年に中京大学の付属校になった。夏の大会出場33回、優勝3回の平安(京都)は2008年に龍谷大学の付属校に、大阪の浪商は1998年に大阪体育大学の、北陽は2008年に関西大学の併設校になった。

 また、総合大学の多くには甲子園で実績を残している系列校がある。駒大苫小牧(北海道・夏の出場7回、優勝2回以下同)、帝京(東京・出12回、優2回)、慶応(神奈川・出17回、優1回)、法政二(神奈川・出9回、優1回)、東洋大姫路(兵庫・出12回、優1回)、関西学院(兵庫・出7回、優1回)、近大付(大阪・出4回)、拓大紅陵(千葉・出5回)、明治(東京・出3回)、立命館宇治(京都・出2回)、国士舘(東京・出1回)などだ。