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すでに10億件の宿題をクラウド経由で提出
グーグルが教育ITに本腰

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第435回】 2017年8月8日
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教育現場のデバイス競争も加熱

 一般からはよく見えないが、こうした教育現場でもプラットフォームの競争が起こっている。600人の先生を対象にした上記の調査では、教育現場でもっともよく使われているデバイスはクロームブックで、先生の44%、生徒の46%が利用している。先生が使うデバイスで2番目に多いのはウィンドウズのラップトップで、生徒が使う2番目はiPadだ。グーグルは、クロームブックをはじめとした自社の教育用プラットフォームを積極的に売り込んでいるようだ。

 興味深いのは、グーグル・クラスルームは学校の先生以外にもオープンに使えるようになっていることだ。今年4月から、グーグルはG Suite for Educationのユーザー以外にもグーグル・クラスルームが使えるようにした。これによって、ごく普通の人々が、これを仲間と学習するツールとして利用できる。個人が呼びかけたグラフィック・デザインの勉強やガールスカウトのロボット・クラブなどに利用例がある。

 コーセラ、edXなどオンライン教育は今や普通のものになっているが、大学などの機関でなくともこんなツールがあれば学習仲間を作れるだろう。

 エンタープライズ・ソフトウェアが大きな産業になったように、教育のプラットフォーム、ソフトウェア、そしてスタートアップ企業が生み出しているエドテック(EdTech)はどんどん進展している。

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瀧口範子
[ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。

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