本田宗一郎・福澤諭吉から学ぶ
「風の四緑」の気性

 風にように柔らかな応対ができるため、社交家の一面があります。
 また、人の心にスッと入り込むことができるので、人の気心を読むのが上手で、話がうまく、人の説得ができる人が多くいます。

「風」を象徴するがごとく、困難にあっても「明日は明日の風が吹く」という楽観的な考え方ができるのが長所です。

 自分の判断だけで物事を進めるのではなく、人とのパートナーシップのもとで行動をともにすれば継続力が増します。
 これが、風の四緑人が陥りやすい「忍耐力の弱さ」を補います。

 そして、風の四緑人は「人の和」をとても大切にします。
 まわりの人をすべて平等に扱おうとする気持ちが強くあるのです。

「風の四緑」の有名な人物として、本田技研工業創業者の本田宗一郎が挙げられますが、本田宗一郎は、仕事をやっている間は社長も平社員も平等であり、それがホンダの伝統的社風であると思っていました。

 これも、全員に平等に接したいという風の四緑人としての心を持っていたからです。

 また、同じく風の四緑人として名高いのが、1万円札でおなじみの福澤諭吉
「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」の言葉は有名ですが、これも風の四緑人の平等の精神があってこそ、生まれたのでしょう。

 また、風の四緑人は風の特性を生かし、遠方から様々なものを運びます。
 縁談や商談等の良縁に恵まれているのです。
 福澤諭吉は、海外の文化を日本に持ち帰った人物でもあります。
 日本の学校・病院の体系を新しくしたり、肉食文化・西洋の衣食住も民衆に定着させたりしました。
 これも、風の四緑人としての「遠方からモノを運ぶ」気性が働いての結果でしょう。