「風の四緑」の
要注意ポイント

 初めはいいのですが、後始末が悪い面(風が途中まで吹くが、最後まで届かない)が目立ちます。吹きだまりのイメージで「疑惑」が生じてしまうのです。

 外見は穏やかですが、内面は強情な面もあるので注意が必要です。
 お布施の精神があるのにかかわらず、他人には計算高くケチであるような、「風の四緑」の特性を活かしていない人もいます。

 内心に物欲・名誉欲を潜め、遊びや快楽に走りやすいのも特徴です。
 男性の場合はお金があると、浮気癖が出ることもあります。
 高気圧から低気圧へと風がなびくように、奥さん(高気圧)から愛人(低気圧)へというようにです。

 青年期は比較的運勢がよいので、人気に慢心し、計画性もなく障害を避けて暮らすと、運勢が弱まる晩年に苦労してしまいます。

 信念に欠けた、中途半端で無計画な生き方をしないようにしましょう。

「風の四緑人」との
上手な接し方

「風の四緑」を象徴するのが「風」であるように、基本的にさわやかで当たり障りのない人物が多くいます。
 会話もサッパリしていますので、相手としては自分に興味がないのかと勘違いする人もいますが、これは分け隔てなく平等に接しようとする「風の四緑」の特性ですので、理解してあげましょう。

 風の四緑人は、風のように相手の心の細部に入り込めるので、些細な気持ちの変化も読み取ってくれます。
 言葉にしにくく、ハッキリと言いにくい相談事をするには持ってこいのタイプでしょう。
 広い交際関係を持っているため、人脈づくりや情報の流布において強い力を発揮します。ただし、その柔軟さゆえに、優柔不断な面もあります。

 逆に、相談事などを持ちかけられた際は、何かしらの答えをキッチリ出してあげましょう。あなたの出した答えが正しいか、正しくないかにかかわらず、背中を押してくれるひと言を求めているケースも多いのです。

 風の四緑人と末永くつき合うには“理性と常識”を持って接することが大切です。
 そうすれば、後は相手(風の四緑)から心地のよい風(言葉や行動)が、あなたに返ってきます。

 本書には、「ええ? あの人が『風の四緑』だったのか!?」という意外な人がたくさん掲載されています。これを知っているだけでも、ビジネスでもプライベートでも盛り上がるでしょう。ぜひご活用ください。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。