「楽観主義」こそ真理である
ともあれ、私はこうして、ギリギリの窮地を切り抜けることができました。
ビジネスは人間同士の営みです。だから、どんなに難しい問題が発生しても、関係者の要望を理解すれば、必ず解決する方法は見つかります。どうしても打開策が見つからないときには、机を180度回転させてみる。人間は、一度考えたことに縛られてしまう傾向があります。そのために解決策が見えなくなってしまうのです。だから、180度視点を変えてみる。そうすれば、必ず問題解決の糸口は見えてくるのです。
重要なのは「楽観主義」です。成功するためには根性が必要ですが、それだけでは足りません。そのうえで、楽観主義者であってほしいのです。事業家として成功している人は、根性があって楽観主義者。絶対にこのふたつを兼ね備えているのです。
楽観主義というと、座して幸運を待つというイメージをもっている人もいますが、それとはまったく異なります。楽観主義とは意志です。どんなにひどい状況になっても「いや、まだ手はあるはずだ」「解決策はあるはずだ」と信じて、考え抜くこと。そして、行動を起こすこと。この楽観主義こそが、窮地から私たちを救い出してくれるのです。
だから、若い人たちには「どんな窮地に追い込まれても、必ず生きる道はある」と強くお伝えしたい。ビジネスに解決不可能な問題はないのですから、楽観主義は真理なのです。そう認識することが、強く生きることにつながるのです。