相性を決定づける
大自然の5大要素
「五行の法則」の説は、「陰陽」の思想(※前回の記事参照)が出てきたあと、同じく古代中国で生まれたものです。
森羅万象、この世で起きることを5つのグループ【五行=木(もく)・火(か)・土(ど)・金(きん)・水(すい)】に分けて考えます。
そして、これに関係する物事を突き合わせて、合う、合わないという影響の関係を表すのです。
つまり、この世のすべてを「木・火・土・金・水」という5大元素によって影響し合っていると考えるのです。
そして、五行のそれぞれは互いに「生まれる」「生み出す」というプラスの作用と、「剋(こく)す」「剋(こく)される」というマイナスの作用によって、それぞれの関係性が成り立っています。
では、「木・火・土・金・水」、この5つのキーワードをよく見てください。
それぞれの単語が、いったい何を示しているか。イメージがつきますか?
<木は「樹木」の木>
<火は「炎」の火>
<土は「地面」の土>
<金は「金属」の金>
<水は「水流」の水>
それぞれ、上に示した概念を持っています。
この5大要素の関係性から、「あの人とは相性がいい」というプラス作用、「あの人とは相性が悪い」というマイナス作用を導き出すわけです。
絶対不変の大自然の法則に則った「人間関係学」ですから、その信頼性はとても厚いものがあります。
私自身、これまで1万人をサンプリングしてきましたが、人間同士の相性のよし悪しには、本当にこの法則が大きく左右していると実感しています(本書にも、その信憑性を裏づけるような事例を紹介していますので、ぜひ一度、ご覧ください)。
それでは、次回は、「相性がいい」とはいったいどういうことなのか?
ここを、理論とともに、ご紹介していきましょう。
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。