中国でも深刻な
「子育て」と「仕事」の両立

 それは当然のことで、中国でも日本と同様、「子育て」と「仕事」の両立はとても難しい状態なのです。子どもは3歳まで幼稚園に入れませんが、幸いなことに中国の祖父母は好んで孫の面倒を見ることが多く、それまでは自分の両親やお手伝いさんなどに助けてもらいます。

 ちなみに「保育園落ちた日本死ね!!!」と批判された日本ですが、多くの中国の人たちは0歳から預けられる保育園があると聞くと、驚きます。「日本には専業主婦が多いのに、こんなに便利なものがあるとは意外だ、羨ましい!」と口を揃えます。

 子どもを産みたくないもう一つの大きな理由は、子どもを育てるコストがかかり過ぎることです。一人っ子はその家庭の宝物として、両親の他、4人の祖父母にも大事にされています。

 まず、「『スタートライン』から負けさせたくない」ということで、幼稚園から英才教育を始めます。その教育費は半端ではありません、お蔭で、多くの幼児教育機関が儲かっています。いろいろなお稽古事に通わせるため、親が付き添っていかなければなりません。さらにその後、小・中学校・高校・大学の受験と入学を経て、金銭面では成人まで100万元(日本円約2000万)はかかると試算されています。その後も結婚、出産など、さまざまなイベントが延々と続きます。「一人でもこんなに大変なのだから、二人目は勘弁」というのが、ほとんどの親の本音です。

「なぜ子どもを産みたくないのか」との投稿に
多くの女性たちが賛同

 今の20~30代の女性自身は一人っ子として大事に育てられた「小皇帝世代」で、自己中心的に生きてきた人が少なくありません。とりあえず、結婚はいいのですが、子どもを産むことによって生活が子ども中心となり、自分の自由がなくなることを嫌がる人が多いのです。「子どもよりも今の生活を楽しみたい」という若い夫婦が増えています。

 最近、ある20代の女性がSNSで、「なぜ子どもを産みたくないのか」と投稿したことで、たくさんの同世代の女性から多くの支持を集めて話題となりました。

 その女性いわく、下記の理由から子どもを産みたくないと言います。

 第一に、経済力が及ばないから。十分な資金がない限り、子どもを作りたくない、なぜなら子どもはお金ばかりかかるから、ちゃんとした教育を受けさせ、不自由な生活をさせられないなら生まれても可哀想。