学生たちは、何か不測の事態が起きた場合を想定して行動していないのです。その甘い意識で本番にのぞめば、選考に遅刻する可能性が高いでしょう。
これは、ある採用担当者から聞いた話です。
「たとえ面接で優秀な評価をしたとしても、1分でも時間に遅れる人に仕事は任せられません」
今まで、エントリーシートや適正検査などの選考で頑張ってきたのに、遅刻しただけで不採用にされるのは、もったいないと思いませんか?
それを防ぐのが親の役目です!
子どもの時間意識を高めるために
「待ち合わせをするとき、何分前に到着したらいいと思う?」
とたずねてみてください。
「待ち合わせ時間より前に到着しなければならないこと」を前提とした質問であるため、押し付けることなく、「事前に到着する=常識」だと伝えることができます。
また、この質問をきっかけに「時間の大切さ」について、親子で話し合うこともできます。その際、次の質問がおすすめです。
就活力を上げる言葉がけ②
「早く到着すると、どんないいことがあると思う?」
社会人と学生では、時間に対する意識が違うため、
「早く到着すると、どんないいことがあると思う?」
と質問し、「いいこと」に焦点を絞って話し合うことは、とても貴重な経験になります。
というのは、就職活動中の学生が遅刻する原因のほとんどが「ゆとりをもったスケジュールを組んでいないこと」だからです。できれば、訪問時間の30分前に到着してほしいものです。
会社説明会、筆記試験、面接など予定がびっしり詰まってしまうこともありますが、なるべく余裕をもった行動をすることが大切です。
就職活動中は電車移動が多く、電車遅延も頻繁にあります。ですので、話し合いの際には、なるべく不測の事態を想定させるといいでしょう。
そうすることで、子供は心の準備ができるからです。
もしも時間に余裕があれば、どのような環境で働いているのか、どのような社員がいるのかなど、会社のまわりをチェックするのもおすすめです。社会人と話すきっかけが作りやすくなるからです。
たとえば、雑談の際に
「ビルが多いですね。食事をするときに困りませんか?」
と声をかけられます。