バイオリズムが明かす
『君の名は。』ヒットの
隠れた要因

『君の名は。』がヒットした2016年。その当時の新海氏のバイオリズムは【陽2年】の時期でした(本書に、生年月日さえわかれば、誰でも2034年までのバイオリズムがわかる図表を掲載中)。

 この時期は「三碧の部屋」に入っていますから、自分自身が大きく“躍動”するときです。

 その躍動のエネルギーに満ちた「三碧の部屋」にいた新海氏ですから、『君の名は。』の大ヒットは必然だったのかもしれません。

 しかし、「三碧の部屋」で躍動のエネルギーを発動させるには、その前年の「二黒の部屋」、前々年の「一白の部屋」での行いが正しいものでなければなりません。

 新海氏は『君の名は。』の制作に約2年を費やしたとされます。
「一白の部屋」できちんとストーリーの構図としての“未来図”を描き、「二黒の部屋」で映画の作品を育むために、ひとつひとつの細部を愛情持って丁寧に仕上げていったからこそ、公開年の「三碧の部屋」の年に、空前の大ヒットを実現できたのでしょう。

 いかがでしたでしょうか?

 新海氏のサクセスストーリーも、「9code」(ナインコード)やバイオリズムの面で見てみると、また面白い発見があります。

 次回は、どんな「火の九紫」らしい、【美意識】と【希望】にあふれた作品を生み出してくれるのでしょうか?
 今から、楽しみです。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。