知らない単語も、聞いただけで書けてしまう

なお、鋭い読者の方はお見通しのとおり、フォニックスをマスターすれば「文字→音」だけでなく、「音→文字」の再現力も同じように身につきます
フォニックスを継続している子は、[liv]の音が聞こえたら、聞こえたとおりに「live」という文字を書こうとします。「rive」とか「libe」のようなスペルミスをすることはめったにありません。
一方、“e”に対応する音は聞こえませんから、「liv」と書いてしまう子はいるでしょう。これは理にかなった間違え方であり、ネイティブの子どもにも見られる"価値あるミス"だと言えます。

とはいえ、小学生以下の子どもの場合は、習得度をチェックするために「音を聞いて文字を書かせる」のはおすすめしません。本人がそうした練習を希望したなら別ですが、書き取り練習のようなことは、あまり子どもに押しつけないほうが無難です。
「音を文字にさせる」のではなく、「文字を音にさせる」ことを主軸に据えましょう。