小学生でも「英語」に成績がつくようになる
しかし、そうした状況も大きく変わりつつあります。「実用的な英語を身につけたところで、学校の英語の成績は伸びない」というねじれは、少しずつ解消されていくかもしれません。
その転換の中心にあるのが、小学校英語と大学入試改革の2つです。
小学校では、2020年度の新しい学習指導要領を契機に、小学校5・6年生で「英語」が正式な教科になります。2018年4月から先行実施する自治体もあるので、お住まいの地域によっては、2018年度の新5・6年生はもう対象になります。
現時点でも、全体の92.3%の学級は外国語活動という名称で英語学習を取り入れています。しかしこの授業はアクティビティが中心なうえ、週1コマ程度(年間35単位時間)です(文部科学省「平成28年度英語教育実施状況調査(小学校)」より)。
教科化されれば、授業数も週2コマほど(年間70単位時間)になり、「算数」や「国語」などのように成績評価の対象になります。また、これと同じタイミングで、小学校3・4年生では週1コマ程度の「外国語活動」がはじまります。中学受験などでも、「英語」を入試科目に課す学校が増えてくると考えたほうがいいでしょう。