“かまどベンチ”などの装備で
公園をサバイバル基地に

 ベンチの天板を取り外せばかまどに変わる「かまどベンチ」。マンホールと直結したトイレ。雨水を集めた貯留槽とそれを汲み出す手押しポンプ。これらに、防火用貯水槽や防災倉庫など、震災時のサバイバルに必要な最小限の施設・設備が併設された公園は26ヵ所を数え、30ヵ所を目標に今も整備が進行中である。

 その場所を示す『防災マップ』。防災マップは、どの区でも作られているが、1枚の地図に情報をまとめるのが普通だ。ところが、葛飾区の防災マップは19枚ある。地区毎にマップが作られているからである。縮寸は3000~5000分の1。だから、とても細かい。まちの薬局や掲示板、街頭消火器の位置までが1つ1つ示されている。

 このマップは、区と地元の町会・自治会が協力し合って作ったものだ。地図の裏面には、それぞれの地域にとって一番大切だと思われる情報が記載されている。

 19枚の防災マップを1枚ずつ眺めていると、地元の人たちの思いが伝わってくる。震災のリスクは高いかも知れない。しかし、まちを愛する心には、リスクを跳ね返す力がある。安心・安全とは何なんだろうか。この19枚の地図を見ながら、改めて考えさせられた。

■葛飾区の安心・安全を確認するデータ
1km2あたりの街灯数 710基/km2(13位) 1km2あたりの交番数 1.1ヵ所/km2(17位) 11km2あたりの消火栓数 136基/1km2(16位) 不燃化率(建築面積ベース) 51.3%(20位) 道路率 14.6%(17位) 平均道路幅員 7.3m(18位)