専門家が教える
骨密度と筋肉量の低下を防ぐ方法

 人間ドックなどの予防医療に力を入れる東京クリニックで骨密度や筋肉量を計測する骨身度ドックを担当する板橋明先生はこう語る。

「最新機器により、従来より高彩・高画質を実現し、骨密度だけでなく骨の形態や強度、骨の微細な変化を計測できます。また、脂肪量、非脂肪量を定量する機能も充実しているためダイエットコントロールやスポーツ医学にも応用可能です。以前は痩せるためにこの検査をする方が多かったのですが、最近は痩せすぎの防止のために検査をされる方もいます。骨密度や筋肉量は女性だけでなく男性も一度計測することをおすすめします。ランチタイムや会社の帰りに気軽にお寄りください」。

 さらに、テレビなどでおなじみの管理栄養士であり医学博士の本多京子氏は、最近増えはじめたシニアの粗食を問題視している。

「ここ数年、健康ブームやダイエットブームによって、「(しっかり食べるよりも)粗食の方が健康によい」という誤解された認識が広がっています。それらは私の著書『定年後、人はなぜ太るのか(家の光協会)』でも指摘しているとおりです。シニアになっても若いときと必要なたんぱく質の量はかわりません。豆腐や納豆などから摂る植物性たんばく質と同様、肉や魚から摂る動物性たんばく質も重要です。また魚にはDHAという不飽和脂肪酸が含まれています。朝の時間がないときは缶詰などの保存食を上手に利用するのもよいかと思います。魚に含まれるDHAは脳が元気になるとも言われています。

 中年以降は免疫力アップのために食物繊維も必要です。最近は、調理の手間が省けて食べやすいドライフルーツ入りのシリアルも発売されていますので朝ごはんのバリエーションに加えてみるのもよいと思います」

取材を終えて

 私の主宰する財団法人 日本ヘルスケアニュートリケア研究所では、栄養学の専門家とも積極的に意見交換しています。最近の食事の傾向はカロリー過多、脂肪過多で栄養失調です。今回取材した方のように人間ドックで自分の骨量、筋肉量まで一度検査してみてください。

(医療ジャーナリスト J&Tプランニング 財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所代表 市川純子)


※編集部からのお知らせ※
来年2月より、当連載の著者・市川純子さんの新連載「気はやさしくて胃痛持ち~ストレス世代の企業戦士賛歌」(仮題)が始まります。いろんな職場のいろんなビジネスマンのいろんな悩みと不調が少し悲しく少しおかしく紹介されます。どうぞお楽しみに!