不思議な縁は必然?
九紫・星野と五黄・金本
師弟関係の秘密

 金本を語るうえで、欠かせない人物がいます。
 それが、先日、すい臓がんで亡くなった星野仙一氏(以下、星野監督)です。

 金本と星野監督は、切っても切れない不思議な縁。
 阪神に金本を呼んだのも星野監督ですし、金本が阪神の監督になるのを決意したのも星野監督の鶴のひと言があったからとされています。

 なぜ、金本はこんなにも星野監督を慕うのか?
 それは「9code(ナインコード)」で金本と星野監督の関係性を見れば、その秘密が垣間見えます。

 金本の9codeは「ガイアの五黄」でした。
 一方、星野監督は「火の九紫」です。

 この関係性、あなたは覚えていますか?
 ピンと来た方もいるでしょう。
 そうです!
 彼らは【相生(そうしょう)*】の関係性なのです。相生とは互いをよい方向に導くエネルギーです。

「ガイアの五黄」「火の九紫」の2者で考えると、「火の九紫」が「ガイアの五黄」にエネルギーを与え、育てていくという関係があります。
 これは星野監督が金本に熱いエネルギー与え、育てていくということ。

 星野監督のもとで、闘将“星野イズム”を肌で感じた金本は、勝利に対する執念を学び、今でも自然と出てくるといいます。

「ガイアの五黄」の人は、特に精神的な師匠を持ち、その人から常に心の鍛錬を受けることが大切になります。

「ガイアの五黄」の金本自身の成長にとって、「火の九紫」の星野監督の存在はとても大きなものだったのでしょう。

 勝つことへのこだわり。勝ちへの姿勢。「火の九紫」の熱い情熱は、古きを壊し、新しい時代を創る「ガイアの五黄」へと引き継がれたのです。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。