大学受験・公務員試験の小論文受験者必読。元NHKアナウンサーの超人気講師、新刊『落とされない小論文』の著者今道琢也氏が、小論文試験の頻出テーマを徹底解説。試験にそのまま使える「箇条書き」形式で端的にまとめます。(構成:今野良介)

「格差社会・貧困問題」は、保健師など福祉系の公務員試験で頻出事務・行政職の公務員試験のほか、大学入試でも社会・福祉系の学部で取り上げられやすいです。実用的な知識を頭に叩き込んでおきましょう。

「格差社会・貧困問題」の背景と現状

・相対的貧困率(可処分所得が一定の金額に満たない人の割合)は、2015年で15.6%、子どもの貧困率は13.9%。長期的に見れば緩やかな上昇傾向だが、ここ数年は改善傾向
(「平成28年 国民生活基礎調査」厚生労働省)

・生活保護を受けている実人員は2015年で216万人。2000年の103万人から倍増(「被保護者調査」厚生労働省)

・非正規雇用の拡大。2006年に33.0%だった非正規雇用の割合は2016年には37.5%となっている。
(「労働力調査(詳細集計)平成28年(2016年)平均(速報)」総務省統計局)

「貧困の連鎖」をいかに断ち切るか

今後の課題と対策の例

・生活保護受給者、ひとり親家庭の就労・職業訓練等支援を充実させる
・非正規雇用と正規雇用との待遇差を縮める、正規雇用者を増やす、両者の中間的な雇用形態を作る
・貧困が連鎖しないように、貧困家庭の就学支援に力を入れる
・給付型奨学金制度の充実、ボランティアと連携した学習支援など
・「子ども食堂」などと連携し、子どもに十分な食事を確保する
・教員、スクールカウンセラー、地域が連携し、貧困状態にある子どもを見逃さない

「ジニ係数」とは?

所得の格差を示す指標の1つで、「1」に近づくほど格差が大きく、「0」に近づくほど平等に近い。「当初所得」は、税金や社会保険料を掛けたり各種手当などを給付したりする前の所得。「再分配所得」は、そうした調整を行った後の所得を指す。

・生活保護受給者数は2015年3月をピークに減少に転じた
・生活保護受給世帯数は164万世帯(2017年の数値)
・高齢者世帯の増加により世帯全体は増加しているが、高齢者世帯以外の世帯は減少傾向が続いている

【参考記事】
合格する小論文は「この7ステップ」で書ける!
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『落とされない小論文』では、このほか、小論文試験に一発合格する必要最低限の情報を凝縮して伝えています。ぜひ、直前対策に使い倒してください。