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現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

iPadもスマホもいらない時代の到来って、
ちょっと早すぎ?!

安間裕
【第4回】 2012年2月29日
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 指し示すだけでコンピュータにインプットされ、(当然ですが)印刷もでき、それこそその場で編集加工もできる。

 もし今、手っ取り早く紙媒体を複写しようと考えた場合、スマホなどで写真に撮って印刷したりしますが、そのための動作としては、「スマホを出す」「スイッチを入れる」「カメラモードにする」「撮影する」…など一定のステップが必要になり、心理的な煩わしさもあります。

 でも、この「SixthSense」は、その煩わしさを解消しちゃっています。

 ホワイトボードの印刷機能が、スマホによる撮影+印刷よりもいまだに使われているのは、心理的な煩わしさが小さいからかもしれないですし、それが、「SixthSense」が示すところまで実現できてしまうと、本当に、いろんなことができるようになると思います。

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 「SixthSense」の次にすごいところは、物理的な場所に必要な情報を表示させられるところです。

 「スーパーマーケットで商品を選ぶときに、知りたい情報が商品に張り付いて見える」(2分10秒あたり)、「ハリー・ポッターの新聞」のように「新聞の写真がしゃべり出す」(3分33秒あたり)とか、究極は、「出会った人のプロファイルが、その人のTシャツにテロップのように流れる」(3分49秒あたり)などのシーンでしょうか。

 このどこがすごいかというと、なんと言っても、これまでのコンピュータの発想を完全に突き抜けたことです。

 今、最も新しいとされるARでさえも、スマホや、または特殊なヘッドセット(メガネ型ディスプレイですね)を使って、「透かして」何がしかを、あたかも存在するかのように見せていたのに対し、情報を「現実に存在するものに貼り付けて見せる」、つまり、肉眼で見えるようにしたということ、イコール、現実世界に「存在」させたということだと思います。

 「透かして見る」という物理的な媒体を通して見る行為の煩わしさを解消したことに加えて、視界が遮られる、言わば、人間の五感の邪魔をするという弊害からも、解放されることになるわけです。

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グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

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