円満離婚で新しい人生を歩き出そう!
がぜん注目を浴び始めた「離婚式」
以前、当連載で取り上げた「離婚式」をご記憶だろうか。
離婚式とは、「結婚式があって、なぜ離婚式がないんだ」という素朴な疑問から始まった取り組みで、発案者の寺井広樹さん(31歳)は2009年4月以来、120回以上の離婚式を手がけた。
離婚式と言っても、夫や妻が夫婦生活で溜まった恨みつらみをぶちまける場ではなく、基本的には「円満離婚」を確認し合い、新たな旅立ちを誓い合うというものだ。
式では、離婚した経緯を参列者に説明するほか、ハンマーで結婚指輪を叩き割る「最後の共同作業」を行なう。新郎・新婦とかけて当事者を「旧郎・旧婦」と呼んだり、仲人を「裂人」(さこうど)と呼んだりと、ユニークな趣向が凝らされている。
まだまだ離婚をタブー視する風潮が残っている日本社会だが、あえて知人の目の前で「円満離婚」を宣言してしまうことで、その後の人間関係も良好なものになるという。この取り組みは多くのメディアに取り上げられ、最近では結婚式場から「挙式の予約が少ない仏滅に、会場で離婚式を挙げて欲しい」という要望もあるのだとか。
そんな離婚式をプロデュースする寺井さんから、2月29日に「離活パーティー」を開催するとの連絡が入った。寺井さんによると、日本では2分5秒に1組(2010年)の夫婦が離婚しているが、離婚について人々が語り合う機会は少ない。
そんなこともあって、昨年秋から「おりこんさまの会」を新宿で開催しており、今回は離婚経験者のほか離婚を考えている人も招待し、交流するイベントを企画したのだという。