「2016年に三栄建築設計の小池社長にお助けをいただいて、筆頭株主になっていただきました。おぼろげに見える頂点に向かって登っていたところから、今はさらにはっきりと頂点が見える場所までやってきた。しかし、これから先は大変急な山道を歩んでいかなければならない。その中で我々は食料や酸素ボンベなど、たくさんのものが必要になる。そのためにいろいろな方をご紹介いただきました」

 そして、紹介された中の一人がRIZAPグループの瀬戸社長だった。時間を要しながらも交渉がまとまった背景には、ベルマーレが市民クラブとして歩んできた、波瀾万丈に富んだ軌跡の中で死守してきた「育成」という聖域に、RIZAPグループが共感を覚えたからに他ならない。

「育成という点にRIZAPグループのメソッドを入れることで、さらに進化させることができる。経営面を含めた2つの観点で、大きく関与できることがあるんじゃないかと」

 4月15日に開催された株主総会における承認を経て、RIZAPグループからベルマーレの取締役(非常勤)に新任された一人、松岡洋平・グループマーケティング推進室室長は、育成型クラブとしてベルマーレが高く評価されている点が大いなる魅力に映ったと明かす。

「RIZAPグループは『「人は変われる。」を証明する』というグループ理念を掲げて、個々の方が持っている能力をどれだけ引き出してあげられるか、ということを普段から業務として追及しています。湘南ベルマーレというチームは若い選手だけでなく、他のチームでけがをしてなかなか実力を発揮できない選手がここで再生して、また強くなっていくことも実現させているチームだと思います。そういった理念から関われていける点が、ベルマーレを選んだ理由のひとつです」

RIZAP瀬戸社長がベルマーレと交わした
「コミット」してほしい2つの約束とは?

 RIZAPグループの瀬戸社長は、今後の3年間で10億円以上を投資すると明言している。さらにトレーナーの派遣を含めて、科学的なトレーニングのノウハウも提供し、アカデミーの選手や市民も使えるトレーニング施設を作る構想も持ち上がっている。その上で、3年の期限を迎える2020年までにコミットしてほしい2つの約束を、ベルマーレ側と交わしている。