しかし、ここで気をつけておきたいのは、その学校が本当に「思考力」や「表現力」を育成するアクティブ・ラーニングの授業(調べ学習やプレゼンテーション、話し合いなど生徒が積極的に参加することを目的とした授業)に力を入れているかどうかだ。近頃増えてきた思考系の入試問題の中には、とりあえず記述をさせているような“中身のない思考系問題”も多いからである。

 一方で、開成中学や麻布中学などの難関校では、「アクティブ・ラーニング」という言葉が取り上げられる以前から、こうした授業を行ってきた。難関校の入試問題に思考力や表現力を問う問題が出題されるのは、こうした授業に積極的に参加できる子にきてほしいと思っているからである。

 ひとくちに「思考力」といっても求められる能力は学校によって様々だ。「大学入試改革」という言葉や情報に振り回されすぎず、希望する学校がどのような「思考力」を求めているかを知っておくことが合格への第一歩となるだろう。

中学受験最大の武器「進学塾」は
どうやって選ぶ?いつから通わせる?

 中学受験は、学校の勉強だけできてもうまくはいかない。現実的に、「進学塾」に行かずに難関中学に合格することは不可能に近いのである。小学校での授業はすべての土台になる基礎訓練であり、「進学塾」はその基礎訓練を補った上でさらに発展的な学習を指導する。塾でこうした学習を重ねないと中学入試の問題には太刀打ちできないのだ。

 では、中学受験で合格するために必要不可欠な「進学塾」を、どうやって選ぶべきか、いつから通わせるべきか。まずスタートでつまずかないためのアドバイスをさせていただきたい。

 まず、同じ進学塾でも個人塾と大手塾があるが、本気で受験を考えるのなら大手塾をすすめたい。個人塾は1クラス3~10人程度のため、子どもの習熟度に合わせたきめ細かい指導がしやすいというメリットがあるが、どうしても講師の力量と熱意だけが頼り、という部分もあり「当たり外れ」が大きいといえるだろう。

 一方、大手塾の場合、1クラスの人数は15~30人のため当然競争は厳しくなるが、そのぶんライバルが多く刺激になるともいえる。講師の質については、大手でも個人差はあるが一定レベル以上であると考えてよいだろう。