さらに、大手塾の最大のメリットは、受験までに必要なカリキュラムがしっかりとつくられていることだ。スケジュールはもちろん、教材として使うテキスト、それに付随して行われるテストがきちんとそろっているということである。また、大手塾で使うテキストは定期的に改訂され、最新の入試問題にも対応できるようにつくられている点も安心だ。

 では、通う「進学塾」を決めたら、いつから通い始めるのがよいのか。また、その前にどのような準備が必要なのかということになるだろう。

 正直、「5年生になったから、そろそろ塾に行かせて中学受験をさせてみよう」では遅い。理想を言えば、「3年生の2月から」が入塾のベストな時期である。4年生の1学期が始まる前の春休みには、塾での学習を始めているという形が最も望ましいだろう。

 さらに、どの塾にもまず入塾テストがあり、それの結果次第では一番下のクラスにさえ入れない。そのため、入塾にも「準備」が必要になってくる。「3年生の2月」から通い始めるとすると、1月の入塾テストを受けることになり、そのためには2~3ヵ月前の3年生の11月までには準備を開始した方がよいだろう。

 具体的な「準備」としては、自宅で親がフォローしながら問題集を解くというのが基本であり、テキストは『自由自在 小学3・4年』(受験研究社)がおすすめだ。入塾テストは国語と算数のみのため、このテキストの国語と算数をそろえて取り組んでみるのがよいだろう。

中学受験は
「家族全員の大プロジェクト」!?

 これまで述べてきた入試対策、塾選びとどれも中学受験においては欠かせない重要事項だ。しかし、親の最大の仕事は、中学受験を受ける子どもとどう接していくかである。

 まず、親がやらない方がいいのは受験勉強を直接教えること。意外に思われるかもしれないが、現在の中学入試問題は非常に難しく、昔ながらの勉強法ではとても解けないものが多いからである。そこで、実際の学習テクニックは塾の先生に任せて、親は自宅での「復習」をフォローしてあげるのが一番なのだ。