では、親は子どもをどうフォローしていくのがよいのか。それは「タイムマネージメント」である。受験までのスケジュールを把握して、「次は○○のテストの準備をしよう」「明日はこれとこれをやっておけばいいね」などと促し、時にはほめてあげる。次の段階では、「今日は何を勉強すればいいと思う?」を質問して、子ども自身にプランを考えさせるのがよい。このような役割は、子どもと接する時間が長く、様子を細かく見ている母親が向いているだろう。

 一方で、父親は母親ほどに子どもと接する時間はないかもしれないが、だからこそできる役割がある。それは、子どもと母親を精神的に支えることである。子どもの受験勉強の悩みや、母親のグチを聞いてねぎらってあげることができれば理想的だ。

 このように、子ども、そして両親が「3人4脚」で中学入試に臨むことができれば、それは非常に強い家族の絆をつくることにもなる。そのような環境にするには、まず中学受験に対する夫婦間の意見を一致させておくべきだ。両親が共に納得している状態であることによって、子どもは安心して受験勉強に集中することができるからである。

 高校受験や大学受験とちがって、小学生の子どもに進路や勉強法、スケジュールを「自主性に任せる」ことは不可能だ。そこに大きく親が関わり、中学受験は「家族全員の大プロジェクト」として取り組んでほしいことを、まずは知っておいていただきたい。