中学受験の合否を決める9割が親の仕事写真はイメージです

親の時代から大きく変化しつつある中学入試だが、実は合否を決める9割が親の仕事。子どもが過酷な中学受験を乗り切るためには、家族のフォローが不可欠だからである。では、親は受験を控える子どもをどのように支えていけばよいのか。“中学受験のカリスマ”で『中学受験は親が9割』著者・西村則康氏が、受験生の親がすべきこと・やってはいけないことをアドバイスする。

2020年大学入試改革で
中学入試も影響を受けるのか

 2020年度から、大学入試は現在の「大学入試センター試験」に代わって「大学入学共通テスト」という新たなテストに変わる。内容についてはまだ不透明だが、現時点でわかっているのは「思考力」や「表現力」を重視したものに変わるということだ。

 そう聞くと「大学入試の変化に影響されて、中学受験の入試傾向も変わるのでは?」と不安になる方も多いだろう。実際、そのように取り上げているメディアも多くある。

 しかし、実際は難関中学の入試問題は今後も大きく変わることはないだろうと考えている。なぜなら、難関校ではこれまでも思考力や表現力を問う問題を出題し続けてきたからだ。

 そこで、変わってくるのは中堅校やそれ以下の学校の入試問題である。実際に中堅校以下の学校では、数年前から大学入試改革を意識した「思考力入試」「アクティブ・ラーニング入試」といった新しい入試が増えている。