この型に当てはめれば、
わかりやすい説明は誰でもできる

 もちろん、これらのステップの構成要素は1回の説明で必ずしもすべて入れる必要はありません。場合によっては、柔軟に順番を入れ替えて説明していただいてもかまいません。

 例えば、いきなり本題に入りたいのであれば、「今回みなさんには説明のスキルアップのために、IKPOLET法を正しく理解してもらいたいと思います」(Step3「目的を示す」)や「この説明力というのは、教える技術で学ぶ5つの基礎スキルのうちの最初のテーマになります」(Step4「大枠を見せる」)のように、Step1やStep2を飛ばして、説明内容の結論に相当する主題からスタートしてもいいでしょう。

 あるいは、説明の冒頭で「今日お話しするノウハウは、来週お伝えする別のテクニックにも、そのまま使えてしまうものなのです」(Step7「転移させる」)と、いきなり始める方法もあります。

 IKPOLET法は、わかりやすい説明の有用な型ではあると同時に、もちろん説明相手や状況に応じて柔軟に使うことができます。

 しかし大切なことは、慣れるまでは型にはめた説明をすることです。これを実践し続けていくうちに、あらゆる状況に対応できる応用力が身につくはずです。

 まずは、どのステップの構成要素でもいいので、1つだけ意識的にあなたの説明に盛り込んでみてください。

 次回は最終回となりますが、「知的でわかりやすい説明ができている人」の話し方とその極意について紹介する予定でいます。ぜひお楽しみに!