チャンスは平等にある
その後、「京都試作ネット」(試作に特化したソリューションの提供をする団体。私が2代目の代表理事)の勉強会に参加した竹田社長から、私はこんなことを言われました。
「山本副社長はズルい。山本副社長のところにしかチャンスは回ってこない」
私はこう答えました。
「それは違うで。チャンスは平等にある。自分たちのまわりにはチャンスはいくらでもあり、通りすぎている。そのチャンスを見ようとしないから、見えないだけ。見えたとしても、チャンスをつかもうとする努力をしないから、つかめない。
儲からへんとか、税金が高いとか、下請制度が悪いとか、グズグズ言う前に自分からアクションを起こせばええやん。
仕事が回ってけえへん?回ってこないのなら、仕事を取りに行けばええやん。
この業界に仕事あらへん?だったら、別の業界の仕事をやってみればええやん。
待っているだけでは、チャンスは手に入らない。経営者の仕事は、外からチャンスを持ってきて、事業にすることだよ」
2009年、白石先生から再度、「心臓モデルをつくるパートナーがまだ見つからない」と相談を受けた竹田社長は、即座に事業化を決断しました。
そして今、大成功しています。
思いもしなかった市場に飛び込んでみることで、思いもしなかった顧客が、思いもしなかった目的のために、自社の技術やサービスに目を向けてくれることがあります。
クロスエフェクトが新たな顧客を創造できたのは、「医療」と「ものづくり」の連携の中にビジネスチャンスを見出し、チャンスをしっかりつかんだからです。