まずは、温度の把握。エアコンが設置してある家庭の場合も、エアコンの設定温度をそのまま信じないことだ。エアコンが古くなって効きが悪い、あまりの暑さに今のエアコンの能力では部屋を冷やし切れないということが起きるからだ。

 対策としては、まず温度計を買ってきて室内に設置することだ。我が家の場合、東京都で40℃を超えた日、エアコンの設定温度は26℃だったにもかかわらず、室内の温度は30℃まで上がった。Tシャツで過ごしていてもタオルで汗を拭かなければならないくらいには暑い。室温が30℃を超え水分の補給が遅れると、室内にいても熱中症のリスクが高まる。だから、リスクの高い状況になっていないかどうかを、まめに把握することが大切なのだ。

エアコンがなくても何とかなる?
欧州熱波の教訓から学ぶこと

 もし、現在のエアコンの性能では十分に室内温度が下がらない場合も、見直せるところはある。最初にチェックしたほうがいいのは、室外機の環境である。エアコンは室内の空気から奪った熱を、室外機付近の空気中に排出するような構造になっているため、室外機付近の温度が低くなれば、効きはよくなるはずだ。

 もし室外機が炎天下で直射日光に晒されているようだったら、傘やすだれなど日よけになるものを室外機の近くに置くだけでも、効きめは違ってくるはずだ。ツイッターで話題になったが、室外機周りの熱を濡れタオルを置くことで気化熱によって奪っていくというやり方も有効だろう。

 欧州の事例から学ぶこととして、部屋にエアコンがない場合は、とにかく換気をすることだ。熱波の日には外気よりも室内温度が高くなるからだ。できれば窓を広く開ける。本当は反対側の玄関も広く開けて空気が流れるようにするといいのだが、そうすると空き巣や強盗に入られやすくなるという別の被害も報告される。都市の生活は簡単ではないのだ。

 もしベランダ側の窓しか開けられないのであれば、換気扇はフル稼働させて、室内の空気が外の空気と入れ替わるようにするのがいい。ないしは扇風機を窓の外に向けて動かせば、換気扇と同じ原理で室内の空気が排出され、屋外の空気と入れ替わるようになる。そして、夜間もこの状態を続けることが大切である。寝ている間に室内温度が上昇すると、熱中症で動けなくなるからだ。