自分たちの仲間は、自分たちで選ぶ
当社の採用活動では、
1.優秀な人材を採用する
2.既存社員のスキルアップ
という2つの果実を同時に狙っています。
新卒の採用活動には、入社してまもない若手メンバーにも積極的に参加してもらっています。
就活生と同じ目線でメッセージを伝えることができるのは彼らですし、本人にもヒルトップのことを学んでもらうよい機会になるので、一石二鳥です。
私は、社員に「自分たちの仲間は、自分たちで選べ」と言っています。
社員たちに選ばせると、次の3つの理由で、既存社員のスキルアップにつながります。
1.「自分たちが望んでいるのは、どんな社員なのか」を考えるようになる(会社の現状と将来のビジョンについて考えるようになる)
2.学生に、ヒルトップの特徴(長所と短所)を説明するために、自社について改めて勉強するようになる
3.人を採用する立場になることによって、「人」と真剣に向き合うようになる
最終面接まで進めるのは20人程度ですが、誰が採用されても、採用に関わった社員には、「自分たちが選んだ」という親近感が湧くため、新卒の入社後も親身になって指導をするようになります。
当社に人事部はありません。
リクルート担当者(新卒採用の担当者)は、毎年、違います。
人事部をつくったり、リクルート担当者を固定すると効率はよくなりますが、「いつも同じ目線で学生を選定する」ようになるため、「同じような人材」ばかり入社してくるようになります。
これでは、多様性が生まれません。
リクルート担当は、開発や製造、営業といった通常業務との兼務ですから、当然、負荷がかかる。それでも彼らは、自分の仕事をほったらかしにしてでも(笑)、採用活動に力を入れています。
なぜなら、「いい人材を獲得する」ことの重要性を心底理解しているからです。
今回、年間2000人の見学者が訪れる、鉄工所なのに鉄工所らしくない「HILLTOP」の本社屋や工場、社内の雰囲気を初めて公開しました。ピンクの本社屋、オレンジのエレベータ、カフェテリア風の社員食堂など、ほんの少し覗いてみたい方は、ぜひ第1回連載記事をご覧いただければと思います。