(2) 学年が上がるにつれて忙しくなる

 学年が上がると、単純に授業のコマ数や科目数も増えますし、学習する量も増え、難易度も上がってきます。さらに中学生になると、本格的に部活動に打ち込んだり、学習塾や習い事に取り組んだりする子ども達も増えてきます。このように学年が上がるほど、子ども達が自由に使える時間が少なくなります。

 つまり、読書時間を確保するために勉強や睡眠など別の活動時間が削られてしまう可能性が高くなります。そうすると、読書が学力に与えるよい影響が、別の活動時間が削られる間接的な悪い影響に押されて負けてしまう可能性も必然的に高まってしまうと言えます。

勉強しても読書習慣がないと成績は平均以下に!

「読書をたくさんする子どもは、勉強もたくさんしているから成績がいいだけじゃないの?」

 こんな疑問が思い浮かぶかもしれません。そこで、同じくらい勉強をしている子ども達を集めて読書時間と成績の関係を再度確かめました。

 中学生を平日の勉強時間別に3つのグループ(「30分未満」「30分~2時間」「2時間以上」)に分けて調べてみました。すると、「勉強2時間以上・読書全くしない」子ども達の平均偏差値は50・4でした。つまり、どんなに勉強を頑張っても、読書をしないとほぼ平均点までしか届かないという見方もできます。

 一方、「勉強2時間以上・読書10~30分」群の子ども達の平均偏差値は53・6。勉強に加えて1日たった30分の読書を取り入れるだけで、偏差値が約3もアップする可能性があります。一日30分であれば、例えば学校の昼休み、家で夕食ができ上がるのを待っている時間、食後の休憩時間などに10分ずつでも本を読めばすぐに達成できる簡単な目標ですよね。