チームでの仕事は
最初に「ルール」を決めておく

 いまどき、大企業でも中小企業でもチームでの仕事が中心です。1人ですべて完結している仕事などほとんどありません。

 私もそうです。編集者、デザイナー、校正者……など、さまざまな人たちと一緒に1冊の本をつくり上げます。

 チームで仕事をするときに大切なのは「ルール」です。たとえば、多くの会社では「9~17時」などと勤務時間が決められています。「9~17時には全員出社している」という状況をつくり出すことで、「この企画の進捗状況を朝一番で○○さんに報告しよう」のように、予定を立てることができるのです。

 また、「レポートライン」をきちんと決めておくことも大切です。

 レポートラインとは、業務報告や意思疎通を行なう際の情報伝達経路のことです。

 たとえば、お客さんから大きな注文を受注したとしましょう。この情報を流す際、「担当者→係長→課長→部長→担当役員→社長」というように事前に順番を決めておくのです。この情報のルートをきちんと守ることでスムーズに伝達を行なうことができます。

メンバー全員でルールを決め
ルールの逸脱を許さない

 もし、担当者が係長を越えて課長にいきなり報告したとしたら、どうなるでしょうか? 係長は重要な情報を知らされないままになります。「○○係長、今回の注文だが在庫はきちんと確保してあるのかな?」「その注文について報告を受けていませんが」では話になりません。

 たまたま係長が席を外していたため、先に課長に報告したのだとしても、情報伝達のルールを無視していることには変わりありません。課長は自分に報告が来ている時点で、係長には報告済みだと判断します。この意思疎通の齟齬が、思わぬミスを生む原因となります。