これは、考えてみれば当然のこと。分かりやすくするために、仮に世界に100人の投資家しかいないとしよう。

 100人は皆、他の人よりもいい運用成果を上げようと考え、工夫して投資をする(これがアクティブ投資家だ)。指数というのは、これら市場に参加している100人が売買した結果、つけられた価格の平均だ。

 当然、平均よりもいい人もいれば、悪い人もいる。さらにいえば中央値(一番成績のいい人と悪い人のちょうど中間)は、平均値よりも低くなることが多いだろう。なぜなら、運用には手数料というコストがかかっているので、単純な価格の平均からその分を差し引かなければならないからだ。

 結果として、平均値よりもいい人と悪い人の割合は五分五分ではなく、悪い人の割合の方が多くなる可能性が高い。

指数を上回ろうとするために
手数料と信託報酬が高くなる

 このことからも分かるように、運用にとって大事なのは「コスト」なのだ。なぜなら、リターン(儲け)は不確実だが、コストは確実にリターンに対してマイナスに作用するからだ。

 アクティブファンドは、指数を上回る成果を求めるため、どうしても売買頻度が高くなる。となると、おのずと払う手数料も多くなる。また、組み入れている証券の売買コストだけではなく、投資信託自体の運用管理費用(信託報酬)もアクティブファンドの方が高くなる。

 なぜなら、インデックスファンドは指数連動を目指すのだから、単純に指数に採用されている銘柄だけを機械的に購入すればいい。これに対してアクティブファンドは、指数を上回る運用を目指すわけだから、市場の平均よりも株価が上昇する企業を“発掘”するためにさまざまな調査の費用がかかるからだ。

 では、アクティブファンドが全くダメかといえば、そういうわけでもない。現に指数を上回る成績を上げている投信も一定数はある。運用哲学がしっかりしており、調査能力に優れ、そのための人材もそろっている運用会社はあるし、長期間にわたって好成績を上げているアクティブファンドだってある。