今年で14年目となる『和田裕美の営業手帳 2019』(以下、和田手帳)。「スマホによる手帳離れ」など意に介さず、「和田手帳でないとダメなんです」という熱烈なファンは少なくありません。そこで今回、愛用者3名をお招きし、和田裕美さんを交えての座談会を実施しました。前編では和田手帳の魅力や各自の独自活用法を語ってくださった皆さんですが、驚くことに、お三方ともスケジュールはデジタルで行なっているとのこと。ではなぜ、アナログ手帳を使うのでしょうか。(構成:両角晴香/撮影:橋本千尋)
スマホ時代の落とし穴?
「手書き」の意外な効果とは
――パソコンやスマホでスケジュール管理等をされている方はいますか?
京都生まれ。作家、(株)HIROWA代表、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授
営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演・コンサルティングを国内外で展開。累計220万部超の著書に『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『幸せをつかむ! 時間の使い方』『人づきあいのレッスン』『「やる気」が出るコツ、続くコツ』『何もなかったわたしがイチから身につけた稼げる技術』『和田裕美の営業手帳』(以上、ダイヤモンド社)等多数。外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、世界第2位の成績を残し、その後、女性初の最年少支社長となった実績がある。
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田代貴洋(以下、田代) 私はスケジュールに関してはグーグルカレンダーを使っています。手帳に仕事の予定を書くことはほぼありません。
河野和恵(以下、河野) デジタルと手帳の両方使いです。スケジュールはデジタルで管理、ToDoは手帳に書いています。
渡部妙子(以下、渡部) 私もスマホアプリと手帳を併用しています。アプリには確定した予定をデータ入力し、「数ヶ月先にやるかもしれないこと」など、不確定なものは、鉛筆で手帳の余白部分に書いています。
和田裕美(以下、和田) 実は私も、スケジュール管理はデジタル派です。ウェブ上でスケジュールを管理しておけばスタッフにも把握してもらえるし、世界中どこからでもアクセスできますから。リマインダー機能もありがたいですね。手帳はバックアップもデータ保存もできませんし、自宅に忘れたり、紛失したらアウトです。スケジュール管理に関しては、デジタルのほうが何かと優秀なんです。
――となると、手帳を使う意義とは?
コンテンツライター
長年、さまざまなビジネス手帳を試してきたが、どれも数ヶ月で挫折してしまう手帳難民だった。2017年、人生ではじめて1年間使い切れたのが和田手帳だった。2019年は3冊目に入る。
田代 手書きツールであることですね。私は、文字を書く機会がほとんどないんです。スケジュールはグーグルカレンダーに入れているし、ブログはパソコンで書いていますから。和田手帳は「文字を書く最後のよりどころ」にしているんです。
渡部 私は、思いついたことをメールの下書き機能を利用して残すことがあるんですが、それだと振り返る機会がないんです。手を動かしたほうが脳を活性化させる気もしますし。本当に忘れたくないことなどは、手帳にメモするようにしていています。
河野 私は手帳に書くことで、数字を意識できる感覚があります。書く機会が減っているからこそ、目標のような大切なことは手書きにこだわりたいし、目標に意識を向けられるのだと思います。