パワーが重要な大リーグでは活躍できないと言われていたイチローは、パワーでは対抗せずに、自分が得意な機動力で大リーグに驚きを与えました。

もし、イチローが不得意であるパワーで勝負していたら、この活躍は無かったでしょう。

このように、モチベーションが下がっている部下は、不得意なことを自分の強みが生かせない方法で頑張って解決しようとしている可能性があります。
不得意なことは自分ではなかなかコントロールできません。だったら自分がコントロール可能な得意なことで頑張った方が効果的です。

例えば“ガツガツタイプ”は、人をバックアップするような仕事は苦手です。バックオフィスでの細かい業務も得意ではありません。
しかし、人を引っ張ったり、営業でお客様を口説いたりするのは得意です。

“やわらかタイプ”はその逆で、人を引っ張ったり、ガツガツ数字を取りに行くのは苦手です。しかし、人をバックアップするような仕事や、お客様に貢献する仕事は得意です。

落ち込んでいる部下には、部下の特性に合わせて、まずは自分がコントロールできる領域で、得意なことに集中させてやる気をアップさせる必要があります。

そこで、冒頭の言葉になるのです。
「できないことに、とらわれるのではなく、自分ができることに集中をしよう!」

もちろん、上司としては部下の特性に合わせて仕事を任せたり、得意な方法で仕事をするようにマネジメントすることも大切です。

「見積作成の細かい書類作るのが苦手だったら、得意な佐藤さんの見積もりのフォーマットを貰って参考にすれば時間が掛からないよ。その分、営業で数字を取る方に時間を割こう!」

苦手な事や不得意なことを克服するのが美徳という考え方もありますが、それは時には非効率だったり、無駄な努力にもなります。
得意な部分を伸ばすための苦手の克服は必要ですが、根性論でできないことをやらせるのは、モチベーション的にも、仕事の効率的にも良くありません。

ぜひ、やる気を引き出して、部下の良い部分を伸ばしてあげてください。