開成・麻布・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮された最新刊『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

覚えるコツはできる方法をすべて使うこと

 小学生が、人生ではじめて真剣に「覚えなくちゃ」と取り組むのは算数の九九。その次が、都道府県名や歴史上の人物などの社会の項目です。

 九九を覚えるときに、あなたもおそらく、今の子どもたちと同様「にいちがに、ににんがし、にさんがろく……」と念仏のように唱えたことでしょう。大人になってから振り返ると「なんで書かなかったんだろう」と不思議ですが、九九を覚える低学年の頃は、文字を書くのも遅いし下手だし非効率的なのです。

 でも、高学年になってくれば書く練習もやっているわけですから、口に出してよし、書いてよし、見てよし、聞いてよしと、さまざまな方法で視覚や聴覚など訴えながら覚えることができます。

 VAMOSには、ノートはほとんど使わず、なんでも一冊の教科書に書き込んで覚える生徒もいます。ごちゃごちゃでとても乱雑なのですが、それが本人にとって一番覚えやすいやり方なのだから、それでいいのです。

 子どもにいろいろ試させて、そこからその子の得意なやり方を見いだすといいでしょう。

 ちなみに、VAMOSでは、小学6年生に対し「1467」「1929」とアトランダムに講師が西暦を口にして、その年にあったことを1〜2秒で答えさせる訓練を、毎日100問やっています。100問やっても15分もかかりません。

 この方法も、家庭で簡単にできます。親が講師の代わりに年を言ってあげればいいのですから。

 また、「現地に連れて行ってあげる」というのも効果的です。単純に机の前で都道府県名や県庁所在地を覚えるよりは、実際にその場で県庁を見たほうがインパクトは強くなります。もちろん、城や史跡をたどってみれば、子どももそれだけ社会という科目に興味を抱きやすくなります。

 理科の分野でも実体験は重要ですが、社会でのそれは、より親が手を差し伸べやすいと言えます。