idecoすでにiDeCoを始めている人たちは、何を買っている? Photo:PIXTA

 利益にかかる税金がすべて非課税になる「iDeCo」。厚生労働省の年金制度で、正式名称は個人型確定拠出年金という。

 制度自体が始まったのは2001年10月。なかなか定着しなかったせいか、専業主婦なども制度を利用できるように対象を拡充し、「iDeCo」という愛称をつけて2017年1月に“リニューアル”した。

 iDeCoの目的は、投資信託または預金をつみたてて60歳以降に年金として受け取ること。それだけならiDeCoを使わずとも自分で運用または貯蓄すればいいわけだが、iDeCoは国の制度だけあって税金面での優遇がスゴイ。

 iDeCoで買えるのはメインが投資信託。そもそも投資信託は、買ったときの基準価額(投資信託の値段)が値上がりすると利益が出る。また、分配金(株でいうと配当、預金でいうと金利のようなイメージ)が出るタイプの投資信託もある。これらの値上がり益や分配金から、通常は20.315%の税金が差し引かれるところ、一切非課税になるのだ。

 非課税になる金額は、公務員で年間14万4000円、会社員(企業年金に未加入の場合)で同27万6000円、自営業者で同81万6000円。iDeCoの場合、つみたてた金額が所得からか控除される(=所得税と住民税で得できる)という大盤振る舞いなのである。

 この税金メリットに気づいた賢い人は、すでにiDeCoでつみたて投資を始めている。運用に慣れた人だけでなく、投資が初めての人も数多い。さて、みんなは何を買っているのか? アエラ増刊『AERA with Money 毎月5000円でつみたて投資!』から、ランキングの集計結果を見てみよう。